最近、中学生の授業を持つことがあるのですが、彼らとの会話をしているとよく自分が中学生や小学生だったころを思い出します。
給食のわかめご飯がおいしかった思い出や、消しかすを集めてねりけしを作って粘度のようにして遊んだり、帰りの会での「今日の良かったところ、悪かったところ」発表会、などなど、懐かしい思い出がよみがえりますね。
そんな中で「小学校はシャーペンが禁止だったよね、鉛筆じゃないとだめだった」という話題になりました。
小学生だった私は何も考えず「ダメなものはダメ」と特に気にもしていませんでした。学校の先生も「ダメなものはダメ」と理由をきちんと説明してくれませんでした。
禁止にも関わらず持ってきて没収されている友達をみて「なぜとられるのが分かっているのに持ってくるのだろうか。バカなのかな」とまで思っていました。しかし今考えれば納得できる理由が説明されてないということに対する反抗の意味も込めていたのだろうと思います。
そこで「なぜダメなのか」を調べてみるといくつか理由があるようです。
①小学生は筆圧の調整が難しく、シャーペンでは書きづらい(よく芯を折ってしまう)
②鉛筆の方が「とめ・はね・はらい」を上手に書ける
があるようですね。
これなら確かに納得できます。
(自分が考えたときには、シャーペンを分解して遊ぶ子が出てくるからだと思ってました笑)
確かに小学生のころなんかは力の加減がうまくできず、シャーペンでは芯をポリポリ折ってしまいそうなイメージがありますね。それに鉛筆の方が芯の先が整って上手に字が書けるのもうなずきます。
問題なのはこれをなぜ小学校の先生は説明してくれなかったのかですね。私の小学校の担任の先生がたまたま説明してなかっただけかも知れませんが、調べてみるといろいろな方がこれについて議論しているので、少なくともきちんと説明していない先生がいるのは事実なのでしょう。
一昔前までなら「ダメなものはダメ」でも納得させることができたかも知れませんが、今の時代ではその考え方では通用しないことが多いでしょう。
たしかに「ダメなものはダメ」という考え方も時には大切かも知れませんが、少なくとも、このように理由がありその理由が小学生にとって難しい理由でもないのですから、説明すればいいのにと思ってしまいます。
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