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化学の記述問題へのアプローチ

化学の入試問題で大切なのはもちろん、知識を入れ、現象を理解して、計算問題や構造決定の問題を素早く解くことですね。


そして一通りの練習が終わり、実際に自分の受ける大学の過去問を解いてみたときに「〇〇について~~字以内でかけ」「~~となる理由を簡単に述べよ」といった記述の問題が意外と出ていることを知り、慌てる人が少なくないように思います。例えば筑波大学では毎年、字数制限付きの論述問題が数問出題されています。


化学の論述問題にはある程度のパターンがあります。

 ①化学用語の説明

 ②化学現象の理由

 ③実験操作の説明

 ④データの解析

です。



①化学用語の説明

これは「〇〇について~~字以内でかけ」というタイプの問題ですね。

化学用語のほとんどは物質をある性質に着目して分類したときの用語です。これを理解していれば

 ⅰ分類の視点(どの性質に着目して分類しているのか)

 ⅱ共通点(性質)

 ⅲ具体例

を書けばよいことが分かりますね。


②化学現象の理由

「〇〇は△△という変化によって××が起こる。この理由を述べよ」

これは問題によってアプローチの仕方が変わりますね。

Ⅰミクロな視点(原子や分子レベル、結合など)から

Ⅱ熱化学やエネルギーなどの理論的な観点から

の大きな2つの観点からどちらから説明するのかを決めることがまず第一歩ですね。


③実験操作の手順

「モル濃度が〇〇mol/Lの水溶液△△mlを調製する手順を説明せよ」

実験操作をまず頭の中で行動として再現できるかどうかですね。そして操作一つ一つをきちんと動詞で表現できるかどうかですね。


④データの解析

これは表やグラフが与えられていて、そこから読み取れることを聞いてくるような問題ですね。

「右の〇〇の表から、〇〇は何に依存しているか」などの問題です。

これのアプローチは座標軸を自分で設定してグラフにまとめてしまうことです。そうすれば変化が可視化され性質が分かりやすくなりますね。




もし自分の受ける大学に論述問題があるのであれば、添削してもらうのがいいです。

論述問題はできるようになるまでに時間がかかりますが、独学では合格点まで書くことは難しいでしょう。


どこまで書けば良いのか、この説明ではダメなのかが自分では判断できません。そこは入試のプロに採点してもらって、この問題はどの分野からの説明を求めていて、どこから分かるのかをしっかりと1つ1つ自分のものにしていかなければなりません。



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