今回は自習指示のお話です。
イーズでは1回の授業は70分です。
例えば数学であれば週に2コマあるので、一週間で私たち講師が生徒に数学の授業ができるのは140分しかありません。
そんな短い時間でできることは限られています。1から10まで丁寧に教えていたらいくら時間が合っても足りません。
ではいったい授業では何をしているのか。
それは「自習の効率を圧倒的にあげる授業」をしています。
数学を例に話を進めていきましょう。
数学の問題には大学入試や学校の定期テストなどでよく出題される重要な問題があります。
これらの問題はパターン問題と呼ばれています。数学の勉強で大切なのはこれらの典型的な問題を典型的な解法で解くことが大切です。
ただ解ける、では全く意味がありません。それでは少し日本語が変えられたパターンが見にくい問題やパターンを組み合わせた応用問題に太刀打ちできなくなってしまいます。
授業ではイーズのプロ講師たちが厳選した入試典型問題の典型的な解法を、なぜその解法に至るのかを含めた、実際に解くときのプロセスを教えています。
しかし、授業で解法を聞いただけでは解けるようにはなりません。高校生のみなさんなら痛いほどよく分かると思いますが、中学数学と高校数学の圧倒的な違いは「理解したから解けるとは限らない」のです。公式暗記では足りないのです。高校数学ではさらにパターン問題の解法暗記も必要になります。
でも公式だけじゃなくて解法まで覚えるのはとても大変ですね。そこで大切になるのは、効率のいい復習の仕方です。
よく学校の先生が授業終わりに「よく復習しておくように」という言葉を残して教室を出て行くことがありませんか?
ここで言っている復習とは何でしょうか?
正直よく分かりませんね。もちろん漠然と「あぁ復習しなくちゃいけないんだ」とは思いますが、具体的に何をやればいいのかは分からないですね。
教科書の問題を改めて自分で解いてみること?それとも学校準拠の問題集を解くこと?
このあたりのことが皆さん想像つくでしょう。でもそれでいいのでしょうか?
ただただ問題を解くことが復習なのでしょうか?もしそれでいいなら同じ学校で同じ課題をやっているのに成績に大きな差がつくようには思えませんね。
成績の良い人は復習の仕方が違います。イーズではこの復習(自習)の仕方にこだわります。
具体的には以下の通りです。
①授業で扱った問題の解説(講師の板書の写し)を3回読む
②授業で扱った問題の解答を、何も見ずに「復元」すること
③②が終わって「よし」と思えば④へ。まだ何かすっきりしないときには①②のループを繰り返す。
④授業で扱った問題の類題を学校準拠問題集から探してイーズと同じ解法で解く。そのときに問題集の解答とイーズの解法が違った場合は、イーズの解法を問題集に写しておく。
これがしっかりとできるかどうかで成績の伸びが全然違います。
私たちはこれを毎回生徒に伝えています。
「復習しておいてね」という漠然とした指示ではなく、より具体的に、行動が想像できるように指示します。
そうすることで具体的に自分が何をしたらいいのかを理解して効率的に復習ができるので、勉強で何をしたらいいか分からずただただ無意味に問題を解き続けることはなくなり、成績が上がっていきます。
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