今日は自分が物事を理解する上でどの「型」なのかを理解しましょう。
多くの生徒は次の2種類のタイプに分類されると思っています。「理屈型」と「感覚型」です。一つ一つ説明していきます。
「理屈型」の生徒は、多くのパターン問題を繰り返し解き時間をかけてパターンを自分のものにして、問題に対するアプローチの仕方を一つ一つ固めたタイプです。どんな問題を解くにしろ、必ず頭の中から類題を探して解いていく。
このタイプの生徒は、問題を解くにあたっての安定性が高いのが特徴です。どんなテストでもある程度の点数は必ずとってくるんです。問題が(1)から(3)まであれば、(3)は応用問題で類題を解いたことがないから解けないが基本問題の(2)までなら確実に解ける。いきなり大きく成績が上がることは無いが、大きく下がることもないのが特徴。少しずつできる問題が増えていく、だから成績もじわじわ上がる。安定性が高い反面、理屈以上のことはできないのですが…
ほとんどの生徒がこの「理屈型」な印象です。
「感覚型」の生徒は、パターン問題を感覚で理解する。問題の定石を「理解する」のではなく、なんとなく「知っている」と錯覚するような感覚で理解していきます。ある意味でパターンを知らない。解こうと思う問題を前に思考を巡らせると、たとえまったく知らないパターン問題でも自然と頭から発想が出てきて、解けてしまう。
調子が良いときや得意な分野の問題のときには理屈を超えたとんでもない発想をして問題を正解に導くが、調子が悪いときには(1)でつまづくこともあり、安定性という面では「理屈型」には及ばない。急激に成績が上がったりすることもあります。
度を超えた「感覚型」は天才と呼ばれるような人間です。
なんとなくの個人的なイメージですが、東京大学と京都大学で比べると、東大に行く生徒は理屈型が多く、京大に行く生徒は感覚型が多い印象です。
自分がどちらの型なのかを理解して、長所と短所を理解してこれからの勉強法に役立てて欲しいですね。
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